むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんとろくろべえさんが住んでいました。
ろくろべえさんは夜中になると首が伸びるという困ったからだの持ち主でした。
おじいさんとおばあさんはそんなろくろべえさんに慣れてはいるものの、
やはり夜中に首の伸びたろくろべえさんを見てしまうとどぎもを抜かれてしまうのでした。
そんなある日。
夜、三人が夕ご飯を食べ終わった頃、ほとほとと戸を叩く音がしました。
おじいさんが戸を開けると、そこにはうつくしいおんなのひとが立っていました。
おんなのひとは、これから山を越えようと思ったのだが夜になってしまったので、
どうか一晩うちに泊めて欲しい、というのでした。
とてもきれいな、やさしげなおんなのひとです。
おじいさんは泊めてあげることにしました。
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