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うそを書きます。
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kokoちゃんは悲しくなりました。
手の中のお星様はとってもきれいだけれど、もうパーティーが終わりだとわかったからです。
いやだいやだ、と泣こうかなと思いました。
すると、ペレたんの弟の赤ちゃんが泣き始めました。
kokoちゃんとお別れするのがイヤだと言うのです。

「…泣かないで、赤ちゃん。kokoちゃんまた来るよ。また遊ぼうね」
kokoちゃんは自分が泣きたいのは我慢して、お姉さんになって言いました。
「また来てね、kokoちゃん。ぼくね、ずっとkokoちゃんと遊びたかったんだよ」
ペレたんが言いました。
そういえば、kokoちゃんもずっとペレたんと遊びたかったような気がしました。
「うん。kokoちゃんも。また来るね」

他のうさぎ達も、口々にkokoちゃんに“さようなら”を言いました。
そして、みんなが“またね”も言いました。

それでも悲しくなってうつむくと、我慢していたkokoちゃんの涙がぽとんと落ちそうになりました。
手の中のお星様が光っています。
どんどん明るくなるようです。
最後には見ていられないくらい、お星様は明るくなりました。


気がつくと、kokoちゃんはカーテンの後ろに寝転がって、窓の外を見ていました。
いつの間にか雨はやんでいて、あおむらさき色のきれいな空に一番星が光っています。
ママがカーテンの後ろをのぞき込んで言いました。
「koko、そんなところで寝てたの?もうばんごはんの時間だよ」
「あのね、ママ、あの一番星はkokoちゃんのなんだよ」
kokoちゃんは言いました。
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うさぎたちはkokoちゃんを大歓迎してくれました。

テーブルクロスを引いたテーブルの上には、やわらかいタンポポとクローバーの葉っぱのサラダ、きゅうりのピクルス、デイジーのお花のサンドイッチなど、たくさんのごちそうがありました。
中にはkokoちゃんにはあんまりおいしく思えないものもありましたが、チーズクリームの乗ったにんじんケーキはとてもおいしかったので、kokoちゃんはちっとも困りませんでした。

おなかがいっぱいになると、kokoちゃんはうさぎの子供たちと追いかけっこやかくれんぼをして遊びました。
まだ赤ちゃんのペレたんの弟は、kokoちゃんを大好きになって、kokoちゃんの後をついて回りました。
kokoちゃんは赤ちゃんが眠くなると、小さな草のベッドに寝かせてあげました。

楽しくしていると時間はすぐに経って、森の中が少しずつ暗くなってきました。

「みなさ~ん、楽しいところですが、ちょっとお耳を貸してくださ~い」
ペレたんのパパが言いました。

「今日はとても楽しいうさぎパーティーになりました。みなさんありがとうございます。特に今日は、kokoちゃんが遊びに来てくれて、特別なパーティーとなりました」
みんながkokoちゃんの方を見て拍手をしたので、kokoちゃんは恥ずかしくなりました。
「それでは、今日の記念に、kokoちゃんにはこれを差し上げたいと思います。kokoちゃん、また遊びに来て下さい」
ペレたんのパパはkokoちゃんに小さな包みをくれました。
kokoちゃんが開けてみると、そこには小さな光るお星様がありました。


突然森の中に立っていたkokoちゃんは、心細くなって周りを見回しました。
ペレたんはどこでしょう?

「ペレたーん!」

「kokoちゃん、こっちこっち!」
少し離れたところからペレたんが呼びました。
kokoちゃんはほっとしてペレたんのところまで走りました。

「みんなkokoちゃんが来るのを待ってたんだよ」
二人が少し歩くと、森の中に少し開けた場所があるのが見えました。
そしてそこにはテーブルクロスをかけた大きなテーブルがあって、それをたくさんのうさぎ達がにぎやかに囲んでいました。
うさぎ達はみんなそれぞれおしゃべりしたり、飲んだり食べたりし、テーブルの周りでは、小さな子うさぎ達が走り回って遊んでいるのでした。

ペレたんがみんなに向かって大きな声で言いました。

「みんな~、kokoちゃんが来てくれたよ!」
うさぎ達はペレたんとkokoちゃんの方をみて、うれしそうに声を上げました。
「kokoちゃんだ!kokoちゃんだ!」
「ようこそkokoちゃん!」

大きな大人のうさぎが一羽、kokoちゃんに近づいてきて挨拶をしました。
「ようこそ、kokoちゃん。はじめまして。ペレたんのパパです。今日はうさぎパーティーに来てくれて、ありがとう。楽しんで行って下さい」
kokoちゃんは、うさぎとはいえ大人の人にちゃんとご挨拶されたのにびっくりして、「こんにちは、はじめまして、こちらこそ、ありがとうございます」とできるだけお姉さんになって挨拶を返しました。

ペレたんのパパはにっこりして、kokoちゃんをテーブルの方に連れて行ってくれました。
ついて来て、と言ったのに、うさぎはkokoちゃんのお家の中にどんどん入ってきました。
kokoちゃんはうさぎを追いかけてリビングに向かいながら言いました。
「うさぎちゃん、パーティーに行くんじゃないの?」
「行きますよ。それから、ぼくの名前はペレたんです」
ペレたんは、kokoちゃんのうちのリビングのカーテンの後ろにかくれてしまいました。

「ペレたん、なにしてるの、ペレたん!」
kokoちゃんはカーテンをめくってペレたんを探しました。
でも、あれれ?ペレたんがいないのです。

「ペレたん、ペレたん、どこ?」
kokoちゃんはどんどんカーテンをめくって探しました。
めくってもめくってもペレたんは見つかりません。
「あれ?あれ?」
それに、カーテンの後ろってこんなに奥まで続いているものでしたっけ。

気がつくと、kokoちゃんは明るい日の差し込む、静かな森の中に立っていました。


あるところにkokoちゃんという女の子がいました。

あるお休みの日、いつものように目を覚まして朝ごはんを食べたkokoちゃんは、窓の外を見てがっかりしました。
せっかくのお休みの日なのに、雨が降っています。
「これじゃお散歩できないよ、つまらないなあ…」
雨はしとしと降っています。

ため息をついたkokoちゃんの後ろで、ピンポーンとインターホンが鳴りました。
お客様だ!

kokoちゃんが急いで玄関のドアを開けると、そこにはうさぎがいました。
「kokoちゃん、おはよう。うさぎパーティーに来ませんか」
kokoちゃんはすっかりうれしくなりました。
うさぎが遊びに来るなんて!それにパーティーですって!
「行く行く!kokoちゃん行く!」

うさぎはにっこりしました。
「じゃあぼくについて来てね」
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“ママ友ゼロの育児”ブログと“kokoのおもちゃカタログ”というブログもやっています。
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