kokoちゃんは悲しくなりました。
手の中のお星様はとってもきれいだけれど、もうパーティーが終わりだとわかったからです。
いやだいやだ、と泣こうかなと思いました。
すると、ペレたんの弟の赤ちゃんが泣き始めました。
kokoちゃんとお別れするのがイヤだと言うのです。
「…泣かないで、赤ちゃん。kokoちゃんまた来るよ。また遊ぼうね」
kokoちゃんは自分が泣きたいのは我慢して、お姉さんになって言いました。
「また来てね、kokoちゃん。ぼくね、ずっとkokoちゃんと遊びたかったんだよ」
ペレたんが言いました。
そういえば、kokoちゃんもずっとペレたんと遊びたかったような気がしました。
「うん。kokoちゃんも。また来るね」
他のうさぎ達も、口々にkokoちゃんに“さようなら”を言いました。
そして、みんなが“またね”も言いました。
それでも悲しくなってうつむくと、我慢していたkokoちゃんの涙がぽとんと落ちそうになりました。
手の中のお星様が光っています。
どんどん明るくなるようです。
最後には見ていられないくらい、お星様は明るくなりました。
気がつくと、kokoちゃんはカーテンの後ろに寝転がって、窓の外を見ていました。
いつの間にか雨はやんでいて、あおむらさき色のきれいな空に一番星が光っています。
ママがカーテンの後ろをのぞき込んで言いました。
「koko、そんなところで寝てたの?もうばんごはんの時間だよ」
「あのね、ママ、あの一番星はkokoちゃんのなんだよ」
kokoちゃんは言いました。
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