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うそを書きます。
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今日は一日しっぽが逃げ出したがってたいへんでした。

職場で座っていても、むずむず。
「kokomamaさん、トイレがまんしてるの?」なんて不名誉な誤解まで受けてしまいました。

しっぽめ…。

台風だったからでしょうか?
それともただ退屈だったから?

むずむず。
落ち着いて座っていられません。
kokoがひざに座っているのに、むずむず。

kokoはおかあさんが遊んでくれているものと思って楽しそうです。

違うよ、しっぽがね…。

いっそ逃がしてしまいましょうか。
でも、このしっぽがないと、わたしの感情をどうやって表現したらいいのでしょうか。
逃がすわけにはいきません。

むずむず。

やめてよ、しっぽ。
長い付き合いじゃないの。

むずむずむずむずむずむずむずむず。

ねえ、……ああっ!


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今日は空からカニがいっぱい降ってきました。
カニカニ。

カニは硬いしとがっているからぶつかると痛いのです。
おうちの中にいるのが一番。

kokoと一緒にカニが降るのを見ていました。

かしゃんかしゃんかしゃんかしゃん。
カニの甲羅がアスファルトに当たっています。

カニは地面に落ちるとどこかに向かって歩き出します。
みんな同じ方向に。

どこに行くのかなあ。
行き着けるのかなあ。

地面に当たった時に怪我をしたりはしないのかな。

不思議とカニが去った後にはカニの死骸もカニの足も落ちていませんでした。
いつもと同じアスファルトがあるばかり。


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今日はkokoがくいくい、とわたしの服のすそを引きました。
どうやら散歩に行きたいらしい。

「いいよ、じゃあお支度しよう」

「いやいや」。

首を振られました。

どういうこと?

どうやらひとりで行きたいらしい。

満足にしゃべれもしないのに?
よちよち歩きなのに?
信号のルールだってわからないのに?

「だめだよ、おかあさんとして、それは認められません」

「いやいや」

頑としてゆずりません。
どうしてもひとりでお散歩に行きたいらしい。

「行きたいところがあるの?」
「どうしておかあさんと一緒じゃダメなの?」

「いやいや」

ほら、kokoったら「いやいや」以外ほとんどしゃべれないのです。

根負けして、ドアの外に出してみました。
うちはマンションです。
一階に住んでいるのでもありません。
kokoはエレベーターも使えないし、階段だって下りられません。
あきらめるだろうと思ったのですが…。

身振りでドアを閉めろという。
ちょっとだけ、閉めてみました。

数秒の後に開けてみると、kokoがいない。

まさか、階段から落ちた?!
慌てて階段の下を見ましたが、いません。
エレベーターも動いていません。
階段の上?もちろん探してみましたよ。
でもあの数秒で移動できる距離なんて知れたものなのに、いない。
kokoは忽然と姿を消したのです。

10数分もあちこち探したでしょうか。
うちのドアの前に戻ってみると…kokoがいました。

満足そうな顔をして、身振りで早く家の中に入れろという。

…なにがあったのか、わかりません。
kokoはひとりではなかったのかもしれません。
なにか秘密の指令が下って(どこからだか)kokoは外に出たのかも。
そしてなにか…そう、物の受け渡しだか、口頭での指令だか、なにかがあって…。
kokoは戻ってきたのかもしれません。

あれ以来、kokoが時折含み笑いのようなものをしてわたしの方を見ているのです。


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ところでトレモロさんは実はバツ1でした。
若い時に結婚した夫とは
そりが合わず、子どもができる前に離婚をしたのですが、
なにしろこの時代のこと、
故郷に居づらくなって旅に出たのでした。
旅の目的は…そう、新しい旦那様探しの旅なのでした。

トレモロさんはあからさまな手口で引き止められたのをもちろん気づいていましたし、
ろくろべえさんとその家族をちゃんと品定めしていました。

結果、トレモロさんは、
おじいさんの口臭と、世話好きなおばあさんのうっとおしさはあるものの、
田畑家付き長男のろくろべえさんの嫁の座はなかなか捨て置けない、と計算しました。
しかしろくろべえさん自身は特に男前でもなかったし、
まあ働き者であるのがポイントかな、くらいのものでした。

ですからトレモロさんとしては、
“わたしを唯一の女神として崇め奉るのであれば、嫁になってやってもいい”
ありていに言えばそんなつもりでいたのでした。

しかしろくろべえさんはトレモロさんがお好みではなかったので、
どうにも積極的に打って出る気分にはなれませんでした。

ある日、ついにおじいさんとおばあさんはトレモロさんを引き止める口実がなくなってしまいました。
トレモロさんは、“止めるなら今のうちよ”とちょっとの間ぐずぐずしましたが、
ろくろべえさんには引き止める様子もなく、
おじいさんとおばあさんは大変別れを惜しんだのですが、
二人は比較的あっさりと別れることになりました。

結局トレモロさんはろくろべえさんの首が夜な夜な伸びるという秘密を知る機会がありませんでした。


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今日洗濯物を干しにベランダに出ると、
物干し竿にちいさい虫がついていました。

ちいさい虫は「コロサナイデ!」と言いました。

だからわたしは殺しませんでした。
そもそも殺すつもりはなかったし。

洗濯物を干した後、ちょっとお天気が気になったので、
またベランダに出ました。

するとちいさい虫は「キャアアアア!タスケテ、タスケテ!」と言いました。

何もするつもりがなかったわたしはちょっとムッとしたのですが、
まあ放っておきました。

夕方になって洗濯物を取り込みにベランダに出ました。

ちいさい虫が、「コロサレルゥゥゥ!!」と言いました。

さすがにもううるさいと思ったので、
ベランダの手すりの外に指ではじき出しておきました。
もう来ないで欲しいものです。


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“ママ友ゼロの育児”ブログと“kokoのおもちゃカタログ”というブログもやっています。
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